🔰建設キャリアアップシステムの基礎知識

建設キャリアアップシステム(CCUS)

建設キャリアアップシステム(CCUS)」は、日建連・全建・建専連・全建総連等の業界団体と国が連携して官民一体で普及を推進しているシステムで、技能者の登録者数は約136万人で、全技能者(約302万人)の半数に迫っています(2024年1月末)。想定目標からはかなり遅れてはいるようですが、普及が進んでいるのは間違いないです。

「建設キャリアアップシステム」とは何ですか❓

建設キャリアアップシステム(Construction Career Up System、略称CCUS)とは、技能者が持っている資格や就業履歴を登録し、技能の公正な評価、工事の品質向上、現場作業の効率化などにつなげるシステムです。
事業者に技能者の処遇改善を促し、技能者のキャリア(能力・経験)も見えるようにすることで、若い世代が安心して働き続けられる建設業界を目指し、若手の担い手不足を解消したいというのが狙いです。

2023年(令和5年)はCCUS本格始動❓

令和5年度からはCCUS導入が経審(W点)の加点(10~15点)対象となり、公共工事・民間工事問わずCCUSの完全実施を目指しており、特に公共工事では原則義務化していくと言われています。今後は未登録だと現場に入れない事態も起きてくるかもしれませんので、本格的にCCUS導入を検討すべき時期が来たとも言えます。

建設業振興基金のCCUS公式チャンネル

CCUS 3分解説
15分で学ぶ現場運用

🔰建設キャリアアップシステムの基礎知識

事業者のメリット

  • 技能者の就業状況等の確認が容易になる。
  • ICカードで勤怠管理できるようになり、現場の入場管理等が効率化される。
  • 経審(W点)で10点(全公共工事で導入)~15点(民間工事を含む全現場で導入)加点される(令和5年8月14日以降を審査基準日とする事業年度の申請)。
  • 特に公共工事においては、元請事業者にインセンティブ措置がなされている。
建設キャリアアップシステム現場設置イメージ写真
建設キャリアアップシステム現場設置イメージ

技能者のメリット

  • 就業履歴を蓄積し、保有資格等と合わせて能力を証明できるので、働く現場にかかわらず適正な評価と処遇が受けられる。
CCUSカードの色分けとレベル
CCUSカードの色分けとレベル

技能者のキャリアパスを明確にして、特に若い世代を増やすのがCCUSの目的と言われています。

技能者

技能者登録後にカードが届くので、現場に設置されたカードリーダーにタッチして就業履歴を蓄積していくと、就業状況をPCから確認できる。

カードの交付・現場での読取
(建設キャリアアップシステムホームページより)

事業者(元請)

事業者IDを取得後、現場開設の際に現場・契約情報を登録し、現場にカードリーダーを設置する。

カードリーダー機器の設置例
(建設キャリアアップシステムホームページより)

事業者(下請)

元請が登録した現場・契約情報に対し、各々施工体制を登録し、所属の技能者の情報(氏名・職種・立場(職長等))を登録する。

施工体制登録画面例
(建設振興基金YouTube動画より)

💳建設キャリアアップシステムの登録申請・利用方法

登録申請・利用の流れ

手順技能者事業者
(元請)
事業者
(下請)
1情報の登録、登録料の支払い
ネット申請窓口申請

情報の登録
「簡略型登録」と「詳細型登録」のどちらかを選んで登録する(2段階登録申請)。
※ 「簡略型」で登録し、カード発行後に「詳細型」に変更する場合は、詳細型登録時に別途2,400円が必要。

🔶簡略型登録(登録料:2,500円)
ネット申請
技能者の本人情報等の基本情報の登録のみ。
  • 本人情報(住所、氏名・生年月日・性別・国籍 等)
  • 所属事業者名・職種
  • 社会保険加入状況・建退共加入状況 等

🔷詳細型登録(登録料:4,900円)
ネット申請窓口申請
簡略型の本人情報等に加え、建設技能者の能力評価制度(レベル判定)の申請等に必要な保有資格情報等を登録する。
  • 上記簡略型登録に必要な情報
  • 保有資格・研修受講履歴・表彰
  • 健康診断受診歴 等
🟥登録に必要な情報
  • 商号・所在地
  • 建設業許可情報
  • 資本金・業種
  • 社会保険加入状況 等

🟦資本金に対する事業者登録料・更新料(5年ごと)
一人親方0円(無料)
一人親方以外の個人事業主6,000円
500万円未満6,000円
500~1,000万円未満12,000円
1,000~2,000万円未満24,000円
2,000~5,000万円未満48,000円
5,000万円~1億円未満60,000円
1~3億円未満120,000円
3~10億円未満240,000円
10~50億円未満480,000円
50~100億円未満600,000円
100~500億円未満1,200,000円
500億円~2,400,000円

🟩管理者ID利用料(毎年)
1つのIDごとに11,400円
※ 一人親方は2,400円
 約1ヶ月 
2カードの取得またはID通知の受領

カードの取得
  • 建設キャリアアップカード手元に届く。
  • 技能者ID通知受領する。

※ カード有効期間は発行日から発行9年経過後の最初の誕生日まで。
  • 事業者ID通知管理者ID通知受領する。
 
3現場の登録

現場の登録
 
  • 元請は現場を開設する際に、現場・契約情報登録する。
  • 現場IDを取得する。
 
 
4施工体制の登録

施工体制の登録
 元請・下請が協力して、現場・契約情報に対して、それぞれの施工体制を登録し、自社に所属する技能者の情報(氏名・職種・立場(職長等))を登録する。
 
5就業履歴の蓄積

就業履歴の蓄積
  • 現場ごとに置かれたカードリーダー等で、履歴を蓄積する。
  • カードを1日1回現場でタッチすれば、建退共の退職金貯まる(建退共へ要加入)。
    ⏩ 掛金1日310円で、1か月21日就労した場合、10年(120月)で約95万円の退職金が給付される。
元請が現場を登録し、カードリーダー設置する。

🟪現場利用料(1人日・現場あたり)
10円

⏩ 現場利用料の請求例
  • 20人の技能者が50日就業した場合
    20人×50日×10円=10,000円
  • 同一現場で朝と昼休み後に2回入場した場合
    1人日×1現場=10円
  • 午前と午後で同一元請の別現場に入場した場合
    1人日×2現場=20円
 
 
6経験の見える化

経験の見える化
下請が自社に所属している技能者の立場(職長等)や作業内容をあらかじめ登録しておくと、カードを読み取った際に、より具体的な就業履歴が蓄積されるようになる。

  • 表彰・工事実績・建機保有状況
  • 社会保険などへの加入状況
  • 人材確保・育成
  • 経営状況 等


🟥レベルに応じた処遇の実現へ
  • レベル1:初級技能者(見習い)
  • レベル2:中堅技能者(一人前)
  • レベル3:職長レベル
  • レベル4:高度マネジメントレベル
建設キャリアアップシステムの利用手順
(一般財団法人 建設業振興基金「建設キャリアアップシステム」のパンフレットより)

建設業許可申請の報酬料金・費用

ご依頼のケースによって報酬料金・費用は変わります。お客様のもとにお伺いし、じっくり料金について説明いたしますのでご安心ください。料金や費用について疑問がございます場合は、大倉事務所に一度お問い合わせください。

※ 振込手数料等、振り込みにかかる費用はご依頼者様でご負担ください。

フォームからのオンライン予約(相談予約専用)

フォームから簡単に相談予約が行えます。こちらのフォームは相談予約専用となっておりますので、「○○の場合は、許可が取得できますか❓」「○○日までに免許申請は間に合いますか❓」「○○について教えてください。」等のご質問・ご相談へのご回答は、デリケートな内容となりますのでメールではいたしかねます。お電話かご面談の上でのご回答となりますので、ご了承ください。

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